スーパームーンとかブルームーンって最近耳にするけど、どんな月なんだろう?
スーパームーンとブルームーンの違いが分からない。
そんな方のために、スーパームーンとブルームーンについてまとめていきます。
スーパームーンってどんな月?
まずはじめに、スーパームーンとはどんな月なのか説明しておきましょう。
実はスーパームーンとは、天文学の正式な用語ではないそうなんです。
そのため、きちんとした定義も決まっていないそうです。
では、スーパームーンという用語はどうして、使われるようになったのでしょうか?
スーパームーンという用語は1979年占星術師のリチャード・ノール氏が、太陽と月と地球が一直線上に並び、月と地球が最も接近するタイミングに満月または新月が重なった状態をスーパームーンと定めたそうです。
スーパームーンの時は、地球と月の距離が近づくため、普通の月より大きく見えると言われています。
どの位大きさが違うのか?
このように最大の満月と最小の満月を並べて比べると、大きさの違いがはっきりとわかります。
ただ、残念ながら、最大の満月を夜空で見ただけで「今日の月は大きい」と感じるのは、たいへん難しいと思われます。月の大きさを何か月もの間正確に覚えておくのが難しいためです。
引用:国立天文台website
<ブルームーンってどんな月?
次にブルームーンとはどんな月のことなんでしょうか?
ブルームーンとは、1季節(3ケ月)で4回満月になるときの3回目の月、またはひと月に2回満月が来るときの月(2日目の月とは限りません)をブルームーンといいます。
ブルームーンとは月が青く見えると思っている方もいると思いますが(私もそうでした)、ダブルムーン(2度の満月)が変化したという話や「とても稀なこと」を表しているといった説があります。
スーパームーンとブルームーンの違いは?
では、スーパームーンとブルームーンの違いとはなんでしょうか?
スーパームーンの周期が1年に1度ほど(1年に1度見られないとしもあります)なのに対し、
ブルームーンとはが観測出来るのは、およそ3年に1度だと言われています。
スーパームーンは、月と地球が近づいたときと満月または新月が重なった時をいいます。
ブルームーンは、ひと月に2回満月が来ること、または3ヶ月間で4回満月になる3回目の満月のことをいいます。
スーパームーンとブルームーンは何故起こる?
月は地球の周りを回っています。
この時、円ではなく楕円形に回っているため地球からの見え方が変わってくるわけです。
一番遠い距離で約40万5000キロメートル、一番近い距離で約36万3000キロメートルとなっています。
月が地球にもっとも近づき、地球と月と太陽が一直線上に並ぶ満月や新月と重なったときにスーパームーンと言われる現象になります。
ちなみに、満月の時は太陽と月の間に地球が入り、新月の時は太陽と地球の間に月が入ります。
月と地球がもっとも近い場所にあるので、スーパームーンの時は通常の満月よりも大きく見えるわけです。
ブルームーンは、およそ3年に1度の割合で見ることができる満月になります。
その昔、月の満ち欠けを基準とした周期(29.5日)太陰暦を使っていました。
太陰暦では、月の最初の日が新月で15日頃の月が満月をされていました。
しかし最近では、太陽と基準とした太陽暦を(28日から31日)を使用するようになりました。
そのため、周期にズレが生じるようになり1ヶ月に2回満月が来るブルームーンが誕生しました。
スーパームーンとブルームーンっていつ起こるの?
先程もお話したように、スーパームーンが観測出来るのは、1年1回くらいと言われています。
それに対し、ブルームーンが観測出来るのは、3年に1度と言われています。
ここ最近で観測出来たスーパームーンは、1月2日のでした。
外出先からの帰りみち、とても大きく、綺麗に見えたのを覚えています。
また、ブルームーンが観測出来たのは1月31日でした。
その日は、3年ぶりの皆既月食とブルームーン・そしてスーパームーンが重なった
「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と言う、とても貴重な現象を見ることができました。
次回のいつ起こるのか?
次にスーパームーンが見られるのはいつなのでしょうか?
2018年はすでに、1月2日にスーパームーンが観測されているので次にスーパームーンを見られるのは2019年2月19日と2020年4月7日となっています。
しかし、国立天文台のWebサイトにはこのように記載されています。(抜粋)
スーパームーンは月が近い状態を表し、人によって基準が違います。だから、次がいつって言うのは正確には答えられないという事です。ですので、上記の日程も間違ってはいませんが、正解でもないと言う曖昧な日程となっています。
「スーパームーン」とは定義がはっきりしない言葉
例えば「満月」という言葉には、「月と太陽の視黄経の差が180度になった瞬間の月」という、はっきりとした定義があります。(「視黄経」の意味についてはここでは触れません。)しかし、「スーパームーン」という言葉には、このようなはっきりとした定義がないため、それぞれの人が微妙に違う意味で使っているようです。多くの方は、「スーパームーン」という言葉を「とても大きな満月」くらいの意味で使っているかもしれません。
月の見かけの大きさは、観察している人と月との距離によって決まります。つまり、月が「とても大きい」ということは、月が「とても近い」ということを意味します。
そのような判断基準が決まっていないため、「次のスーパームーンはいつか」という問いには、残念ですが答えを出すことができません。
引用:国立天文台website
次にブルームーンが観測出来るのは、2018年3月31日となっています。
今年は、ブルームーンが2回も見られるんですね。
また、次にブルームーンと皆既月食を同時に観測できるのは、19年後2037年1月31日となっていますので、19年後を楽しみにしていましょう。
まとめ
スーパームーンとは太陽と月と地球が一直線上に並び、月と地球が最も接近するタイミングに満月または新月が重なった状態言う。
ブルームーンとは、ひと月に2回満月が来ること、または3ヶ月間で4回満月になる3回目の満月のことを言う。
また、スーパームーンが観測できるのは1年に1回程度で、ブルームーンが観測出来るのは3年に1度となっています。
以上、スーパームーンとブルームーンについてまとめてみました。
次回、観測の時にお役に立てればと思います。